マリー・タリオーニ

ミュゼ・カルナバレでマリー・タリオーニの肖像に出会いました。


タリオーニ(1804-1884)はスウェーデンとイタリアの血をひく

ロマンチック時代を代表するバレリーナ


1832年パリオペラ座での初演で大成功をおさめた

「ラ・シルフィード」で

世界で始めて本格的にポアントで踊り

チュチュとトゥシューズという

現在のバレリーナのスタイルを作りました。


晩年はバレエ教師になり

1860-1870はパリ・オペラ座バレエ学校でも教鞭をとっています


背が高く痩せぎすの猫背で

「容姿に恵まれなかった」と

記録に残っているタリオーニですが

写真をみるとスタイルもよく美しい人です

この時代のバレリーナの写真には

今のバレリーナと比べると、

顔が大きい人も、脚が太い人も多いですし

当時と現代では女性の美に対する価値基準が違うのでしょう

写真が残っていてよかったです

ただ猫背だったのは本当のようで、

「お嬢さんは絶対に良いバレリーナにはなれないのだから

洋裁でも習わせた方がいいですよ」

そうバレエ教師に言われるほどだったそうです


時には気絶するほどだったという父親フィリッポの特訓で

バレエは上達し猫背もなおったのだとか

もう一つの欠点は

とかく何事にも無感動でクールな性格だったのですが

振付家だった父フィリッポはそれを逆手にとって

「空気の妖精=シルフィード」を創造したといいます


猫背で無感動・・・・・・・たしかに

バレエに向いているとは言えませんよね


マリー・タリオーニの成功は

プリマ育成に夢を託したマリーの父フィリッポの

熱意と創意工夫の賜物

そういえるかもしれません

YURI ecole de ballet contemporain

ユリ・エコール・ド・バレエ・コンテンポラでは ひとりひとりの個性を大切に 基礎を大切に クラシックバレエと コンテンポラリーダンスの 指導をしています