恩師との思い出


私には恩師と呼べる先生が3人いらっしゃいます。

その中のお一人

パリオペラ座出身のイヴ先生との思い出です。


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今年はなんだか へんね? 

そう言っている人がいるほど

暖かなパリの11月


コートを脱いで

カーディガンとマフラーだけ巻いてスタジオへゆきました。

ポアントレッスンを受けましたが

それはもう 山のように 鬼のように 注意されてきました。


ユキッ! 

(先生は私をそう呼ぶ 何度教えてもユキって呼ぶからもう根負け

発音がむつかしいらしい)


お前の足は こんななってるぞ  いいかっ! こーんなだ!

ぜーんぜん駄目! ぜーーーーんぜんなってない!

いいか こうなんだ! 見ろ! わかるか? 違うだろ!?

そうだ  そういうことだ!  

わかったらやってみろ! いいな!


先生 そんなに言わなくても  

いえ、それだけ言っていただけば

よーーくわかりました


私の大好きな お父さん先生

日本人生徒さんからは怖すぎて嫌われてるとさいきん知りました

だから ・・・・ ジャポネーズはほとんどいません


お尻をペーンッと叩かれることもあるし

先日は 先生に注意されて 陰でこっそり涙をふいている

女の子がいました


でも

何故か私はお父さん先生にどんなに叱られても 

怒鳴られても

大好き  

嫌な気持ちにはまったくならないのです

(他の人に同じことされたら嫌だと思います)


あれだけ注意されたところは 

その後必死でなんとか踊っていると

しっかり見ていて 小さな声で


そうだ。   

うん。できてる。  よくなった。   


注意は大声   

ほめるときは小さなつぶやき これが先生の特徴(笑)


先生を囲んで その日のアンシェヌマンについて

あーでもない こーでもないとレッスン後もはなしこんでいる

クラスメイトたちは、まるで大きな家族のようです


お父さんが怒り出したら、みんなでちゃぶ台をかたずける

あの寺内貫太郎の家族のように もう慣れたもの

(これがわかった人はもう初老。若い人はググってね)


チームワークだって抜群

スタジオから出てからも

「ユキ またね~!」 と声をかけてくれます


あれだけ怒鳴っても最後はひとりずつに

大きな笑顔で挨拶する人


お父さん先生のクラスには

愛を感じます♪

YURI ecole de ballet contemporain

ユリ・エコール・ド・バレエ・コンテンポラでは ひとりひとりの個性を大切に 基礎を大切に クラシックバレエと コンテンポラリーダンスの 指導をしています