バレエレッスンのマナー
大人でも子供でも
これを知っていればどこのお教室でも通用するという
基本マナーをまとめました。
最近は、マナーを教えてくれるバレエ教室ばかりでは
なくなったので、マナーを知らない人はそのままになり、
実は周りから白い目で見られていた!
という事になってしまうのでお気をつけてくださいね。
<バレエレッスンのマナー>
1.挨拶
挨拶には大変厳しい世界です。
子供の頃から徹底します。
バレエはどの時間帯でも基本の挨拶は「おはようございます」です。
先生の他にピアニストさんや助手の先生がいらっしゃる場合も
「おはようございます」「よろしくお願いします」と挨拶をします。
終了後はもちろん「ありがとうございました。」「お疲れさまでした」とご挨拶します。
2.更衣スペースでの譲り合い
バレエの着替えはレオタードを着用したり、タイツを履いたり
着替えに時間がかかるものです。
更衣室は大きいところばかりではないので
着替えたらすぐに退出して場所を譲りあいます。
棚やロッカーの前に大きく自分の荷物を広げたり、
床に座っての着替えや、着替え終わってからのお喋りは
迷惑になってしまいますので、更衣スペースの外でお話しましょう。
3.私語は厳禁
レッスン中の私語は厳禁です。
振りがわからない時は先生に聞きましょう。
話しかけられた方の迷惑になるような行為はしてはいけません。
バーレッスンとセンターレッスンの間も休憩時間ではありませんので
お喋りを始めてはいけません。レッスンの一部と思います。
みなが集中してレッスンができるように配慮します。
4.道具を大事にする
いつもお世話になっているバーや鏡は大事に扱います。
バーにぶら下がったり寄りかかるのはもってのほかで
バーにタオルをかけるのもよくないマナーです。
タオルや水分補給用のペットボトルは床にはおかず
棚の上に置きましょう。
また、バーを準備したり片づけることも
協力しあって皆で準備しましょう。
5.バーレッスンにおいて
先生が説明をしている時は、鏡と先生の間や先生の真正面には
立たないようにします。
また、後ろの人が見やすいようにも気遣います。
先生に背中を向けて話をきいたり
手を腰にあてて聞くのは
失礼な態度なのでひかえます。
6.センターレッスンにおいて
プチ・アレグロやグラン・ワルツのレッスンの時は
途中で振りを忘れてしまったら、立ち止まらずに皆が動く方向へ
一緒に移動しましょう。
次のグループのために自分の振りが終わったら近い方の斜め前か横へ
「バレエの走り方で美しく」走り抜けます。
踊り終わったと思ってゆっくり歩いたりするのはNGです。
退場し終わるまでをバレエと考えます。
自分に厳しい方で、うまく踊れなかった時に自分の太腿を
パチンと手でたたく方がいらっしゃいますが
退場して後ろに回って人目につかない場所に移動してからに
しましょう。
7.バレエ教室とオープンクラスやスポーツジムの違い
バレエにはオープンクラスと教室があります。
「オープンクラス」は教室に所属する事なく、気軽に一回限りで参加が出来ます。
スポーツジムの中にもバレエクラスがある所があります。
オープンクラスやスポーツジムでは用意された時間枠で、不特定多数のお客様が
自由にバレエレッスンができる場所です。
バレエ教室はオープンクラスやジムとは違いますので、お客様とスタッフの
関係ではありません。
バレエ教室はバーの準備やお掃除も、良いレッスンも、講師と生徒さんとで
協力して作り上げます。
講師は、参加される生徒さんにとって
①身体的にも知的にも成果がでるように ②バレエ技術と芸術性を高めるための
テーマをもって ③前向きな気持ちでレッスンができる雰囲気づくり
を考慮してクラスを設定しています。
8.人から何か借りた時
うっかり忘れ物をして人から何か借りた時は、
洗濯ができるものは洗濯してからお返ししましょう。
ヘアゴム、ピン、ネットなど消耗品の場合は次回新しいものでお返しするのが
良いと思います。自分の汗がついてしまったものをそのままお返しするのは
美しくない行動と考えるからです。
<最後に>
バレエは単なるダンスではありません。
何世紀にわたり洗練されてきた伝統で、芸術様式です。
バレエの世界で重要なのは「尊重」という概念です。
尊重とは
芸術に対する
歴史に対する
仲間に対する
観客に対する
そして自分自身に対する尊重です
「ただ先生が偉いと言っているだけ」
そんな、無教養な浅い考えをSNSで見るたびに
とても残念で悲しい気持ちになります。
バレエの「礼儀」と「マナー・エチケット」は
バレエ芸術の一部であると同時に伝統でもあるものです。
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