ヴィム・ヴァンディケイビス「Puur」

パリの市立劇場 テアトル・ドゥ・ラ・ヴィル で

ヴィム・ヴァンディケイビスのダンス・コンテンポラ

「Puur」を観た


実は既にみた人からは、

あまり良い感想をきいていない作品だったけれど

私も、とても散漫な作品だと思った


アクロバティックな動きや

繊細な動き

自在に踊りこなせるダンサーが集まっている


けれど

映像・台詞・振付・構成

まとまりがないという感じがして

最後の方は

どんなに激しく踊っていてもすっかり飽きてきてしまった


やりたいことを迷わずなんでも

盛り込みすぎではないか? 

そんな印象だった


途中失笑してる人

連れの人と話しだしちゃう人

カーテンコールの途中でダンサーの真ん前を横切って

ゾロゾロ帰っていってしまう人達

または、歓声をあげてスタンディングオベーションの人たち


この日の公演は満席で

お客様も実に大らかに自由に好きなように

「表現」しているのが面白かった


よく舞台を見た後に怒ってる人がいるけれど

駄作にしろ傑作にしろ

作る人の自由だと思う


つまらないもの観たのもその人の自由

自分が好きで観た結果なんだから

怒ることないでしょう、と思う


「なんでもあり」といいながらも

やっぱりある種の流行やパターンも存在する

コンテンポラリーダンス


きょう見た公演は

斬新、暴力的、 挑発的、 現代的? 


私は少し前までは

世界一無名の誰も知らない

コンテンポラリーダンサーで

振付家だった


これからは

コンテンポラリーを教える人として

振付をしていくのだけれど


「コンテンポラリーダンスはこういうもの」

そんな考えはそれこそ型にはまっている!


自分の心と身体でリアリティーのある

良いものを作る努力をする

それでいいんじゃないかと


この日の公演を見ながらぼんやり考えていた


YURI ecole de ballet contemporain

ユリ・エコール・ド・バレエ・コンテンポラでは ひとりひとりの個性を大切に 基礎を大切に クラシックバレエと コンテンポラリーダンスの 指導をしています