オペラ「ポッペーアの戴冠」
オペラ座ガルニエ宮で
モンテベルディのオペラ「ポッペーアの戴冠」を観てきました。
初演が1642年というバロックオペラです。
モンテヴェルディは75歳の時にこの作品を完成させて
翌年他界しました。
物語のあらすじは、古代ローマ帝国の皇帝ネロが
浮気相手ポッペアと結婚しようと、反対する哲学者セネカを自殺させ、
自分の妻オッターヴィアを国外に追放し
ポッペアもそれに加担して、さいごは皇后の座につくという
ええ~!?
なストーリーで
これが遺作となったモンテヴェルディです。
バロックオペラが大好きで
さらに演出がロバート・ウィルソンだから
視覚的に非常に洗練されていて、前衛的で
不思議な世界観がとても楽しめました。
有元利夫の絵を連想してしまう綺麗なシーンがいくつもありました。
動きも最小限にしているので
なんだか「能」のようにも見えました。
ガルニエ宮では幕間も楽しみのひとつなので
長いオペラを鑑賞しているうちに
すっかり夢見心地になれます。
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