ラコット版「パキータ」

オペラ座ガルニエ宮でパキータを観ました


神々しい所へやってきて目がチカチカ

めったに受けられない笑顔のサービスを受けて頭がクラクラします


先週木曜はストライキで休演になっていたパキータ

ストを見込んで多めにチケットを買っておく・・

なんてことはしていなかったので

無事に観られて まずはひとあんしん


貴族や資産家の社交場として19世紀後半(案外新しい!?)に

建てられたガルニエ宮


ここのバルコニー席に座りシャガールの天井画を見上げるだけで

生きててよかった~~!! 

何度だって本気でそう思います。


この日のエトワールは 

エミリー・コゼット と ステファン・ブリオンでした


劇場でバレエを鑑賞するとき

どんなに前の席に座っていてもついつい

ソリストよりもコールドに目がいってしまいます。


バレエ団のクオリティはコールドのクオリティで

わかるように思います。

(もちろん魅力的なソリストがいてこそのコールドなのですが)


そしてパリ・オペラ座のコールドは超一流です。


さらに衣裳の配色、素材感、デザイン、舞台セットも

すばらしく美しく上品でした


セットと衣裳は

イタリア人のデザイナーでルイーザ・スピナテッリという人でした


2幕の子供たちによるマズルカを踊った

バレエ学校の生徒達が本当に可愛らしくて ほほえましくて


客席からは暖かい大ブラボーが飛んでいました


男性のコールドでは

「空中で止まっているかのようなジャンプ」をDVDではなく

ひさしぶりにライブで観ることができました。

『パキータ』 の初演は、1846年

原振付はジョゼフ・マジリエ、音楽はエドゥアール・デルデヴェス

2幕3場のバレエでした。


その後マリウス・プティパがロシアで大幅な改変をして

新たにレオン・ミンクスの音楽による

パ・ド・トロワとグラン・パを加えました。


今ではプティパ版の抜粋が

1幕の作品として上演されることが多いです。


今日観たパキータはラコット版

2001年に復元されたものです。

パリ・オペラ座のピエール・ラコットにより

永らく演じられなかった1881年版の全曲上演が行われた際

マジリエの原振付が正確に伝わっていなかったので

プティパによる追加部分を除いて、その他は

ラコットが新たに振付けて2幕構成に復元したものです。




YURI ecole de ballet contemporain

ユリ・エコール・ド・バレエ・コンテンポラでは ひとりひとりの個性を大切に 基礎を大切に クラシックバレエと コンテンポラリーダンスの 指導をしています